自覚があるのに子供を叱れない親

2019/02/11

マルトリートメント(不適切な養育)が問題になっている反面、自覚はあるにもかかわらず子供を叱ることが出来ない親が増えてきているのです。
公共の場、特に飲食店で店内を走り回る、大声で騒ぐなど、他の客の迷惑になり、子供の振る舞いに困り果てて入店を拒否するケースも出てきています。なぜ親は分かっていても叱れないのでしょう。

ある調査結果では、注意しない親にイライラしたことがあると答えた割合は77.5%、一方で、自分は子供に甘いと感じている親は66.3%という結果が出ています。
なぜ叱れないのか考えると大きく二つに分けられると思います。一つは周囲の目です。人の目を気にするあまり自分が悪い親だと思われない、虐待していると思われないかと気にすることで叱ることが出来なくなってしまうのです。二つ目は親自身が育った環境によるものです。自分自身も親から全く注意されずに大人になった場合、子供なんだから仕方がないと間違った認識を持っている、または自分が親から厳しくしつけられ、マナー以前に恐怖を植え付けられた場合、子供に同じ思いをさせたくないという思いから子供に何も言わないという接し方になってしまうのです。

一昔前の家庭環境とは大きく様変わりした現在では、親は子供と友達のような関係でいたいと希望する親が多くなってきています。確かに何でも話せる間柄は楽しいですよね。親でも子供から嫌われたくないと思います。ですが、子供が社会や他者との関わりを円滑にしていくルールがしつけです。「しつけ」というと厳しく接しないといけないと思うかもしれませんが、怒ることと厳しくすることは違います。相手の立場になって嫌な思いをしないための最低限のマナーだと、常日頃からご家庭で話し合うことが大切です。
ただ一方的にダメと言うのではなく、何故いけないのかきちんと丁寧に話すことで子供はきちんと理解することが出来ます。「お店の人に怒られるからダメ」ではなく、行為そのものが周りの人に迷惑をかけていることを感情的にならず話すことが重要です。