愛着障害で人間関係がうまくいかない

2019/12/02

今まで、誰とも関わらず生きてきた人はいないと思います。その人との関りでいつも上手くいかない、関係がこじれてしまう、いつの間にか疎遠になってしまう。近づけば傷つけ、離れれば消えてしまう、心から信頼できる人間関係を誰とも築くことが出来ずに長年悩んでいる。愛着障害という心の傷について考えてみましょう。

愛着障害とは、乳幼児期に長期的に虐待やネグレクト(放置)などを受け、子どもの頃に得るはずだった他者、特にお母さんからの安全感・安心感を十分に感じることができなかったために引き起こされる障害の総称。

愛着障害は抑制型と脱抑制型の二つに分類されている。前者は人との関わりにおいて、適切な形で関係を開始したり、反応したりできず、過剰に警戒心を抱き、誰とも親しい関係になれない傾向があります。
後者は他者との適度な距離感が理解できず、警戒心なく広範な人間関係を形成しようとして、知らない人に話しかけたり、なれなれしく対応し、その後、過剰にベタベタしたりする。両者とも他者との適切な距離感がとれず、非常に不安定なのが特徴です。

では「愛着」とは一体どういうものでしょう。

愛着(アタッチメント)とは心の結びつきのことです。自分の発した言葉や行動を受け止めてもらえる、相手の発した言葉や行動を受け止める、お互いに安心して接することが出来るなら人間関係がきちんと構築されていると言えますが、間違った親からの養育で、いつも否定され続けていると自分も相手も心から信じることが難しくなって人との距離感をつかむことが出来なくなってしまうのです。

安心できる場所を見つけることが出来ない、そう感じて1人で悩んでいる人はたくさんいると思います。もしかしたらあなたのすぐ近くにも。

愛着障害を抱えたまま生きることは辛いことです。
でも、こう考えるのはどうでしょうか。人間関係とは、親や友達に限らないということ。
例えば、いつも配達してくれる宅配業者、郵便配達、近くのコンビニのレジのおばさん。「今日は寒いですね」「ご苦労様です」この一言だけでも、挨拶だけでも立派な人間関係です。

浅く広い関係性でも心は満たされるのです。安心できる人間関係が作れなかったのなら、これからつくればいいのです。過去は変えられなくても、未来は変えられるのです。