空の巣症候群などの気分障害

2017/03/07

進学のために一人暮らしを始めるお子さんをお持ちのご家庭は、受験を終えて息つく間もなく、引っ越しの準備に追われて忙しい最中だと思います。
少しでもいい環境にとの親心からネットで検索して たくさんの物件を見て実際に内覧してやっと契約にこぎ着けたかと思えば、新生活に必要な家具や日用品を買い揃え、ライフラインの手続きと、目が回る忙しさだと思います。入学まである程度住めるような状態にしなければいけないので、時間に追われて ついつい、疲れていても無理をしまいがちです。

子供が小さい頃は早く自立してほしいと思っていても、いざ手が離れるその時になってみると、自分だけが取り残されたような不安に襲われる経験を持たれた方も少なくないと思われます。これを「空の巣症候群」と言います。子育てに熱心な母親が陥りやすく、症状は言い様のない不安感、涙もろくなる、虚無感、イライラ、うつ傾向、焦燥感などの精神症状、食欲がない、眠れない、頭痛、肩凝りなどの身体症状など様々な不定愁訴が現れます。
特にこの時期の女性は更年期真っ只中であったり、仕事との両立や親の介護で大変なストレスフルな状態です。

うつ傾向(気分障害)を放っておくと、どんどん悪化してしまうので、家族や夫であるパートナーが気分転換にと外出を促したり、子供を優先して自分を後回しにしがちだったなら、趣味や やりたかったことに挑戦してみるのも良いでしょう。好きなアーティストのライブに参加するのもいいですね。

空の巣症候群などの気分障害は育児に熱心に取り組んだ母親がなりやすいとお伝えしましたが、それだけ大切なことであればあるほど、集中することが出来るとも言えます。ならば今度はそのエネルギーを他のことに切り替える動力と捉えて自分に目を向けてみるいい機会かも知れません。今はとても寂しい気持ちでいっぱいかも知れません。でも、自分のために一生懸命支えてくれたお母さんに、お子さんは口には出さずとも感謝しているのではないでしょうか。