苦手な人とは関わらなくていいのでしょうか

2018/12/12



いじめが原因で自殺してしまう中学生や高校生が後を絶たず各地で問題となっています。
昔は養育者である親は「誰とでも仲良くしなさい」と言っていたのに対して、最近では「子供にも選ぶ権利はあるから、相性が合わない子とは無理に友達になる必要はない」と教える親が増えてきています。集団での協調よりも個を重視する世の中になり友達に対する意識が変わってきているのでしょう。

相性の合う子とだけ友達になるのは相手との距離感を詰めるには非常に簡単ですが、合う合わないのふるいにかける友達選びをした結果、苦手と感じた子にはいじめをするまでにはいかなくとも、挨拶だけして終わりで全く関わらない関係ができてしまいます。

一度「合わない」と判断されてしまった子は、無視されたり叩かれたりすることはなくとも友達にはなってもらえず同じ空間にいても猛烈な孤独感を味わうことになり、見えない暴力を受け続けるのです。

相性の良い子とだけ仲良くなると、苦手な子と関わる機会がなくなってしまい、社会人になったから年齢も世代も違う人たちに混ざって働くことが困難になる可能性が出てきます。

他者は自分と違っているのが当たり前です。相性がいい人だけなどあり得ません。自分の価値観が全ての判断基準になると、共通点のない人を排除しようとする感情がうまれて、忍耐力や適応力が落ちてしまいます。
色々な価値観を持った他者と関わることで自分自身の世界観が変わり、視野が広がるのではないでしょうか。